「ポーカーの組み合わせって何?」
「どうやって数えるの?なんの役に立つ?」
そんな疑問を持つ方のために、ポーカーの組み合わせの概念からどのように戦略に組み込んでいくのか解説を行います。
組み合わせはポーカーの戦略で重要なレンジに深く関係するところです。しっかりと理解しておくと、レンジの学習をスムーズに行えるようになるでしょう。
関連記事
ポーカーの役を意味する「カードの組み合わせ」について知りたい方は、ポーカーの役の強さ(ハンドランキング)の記事で解説を行っています。
ポーカーの組み合わせとは?
ポーカーの組み合わせとは、特定の状況でプレイヤーに配られるカードの組み合わせが何種類あるのかを示します。組み合わせの数をコンボということもあります。
例えば、テキサスホールデムでプレイヤーにAx Axのホールカードが配られる組み合わせは6つです。
- A♠ A♣
- A♠ A♥
- A♠ A♦
- A♣ A♥
- A♣ A♦
- A♥ A♦
ポーカーの組み合わせを考える上での注意点
ホールカードでA♠ A♣とA♣ A♠は同じハンドとして扱います。
重複して数えないように注意しましょう。
テキサスホールデムのスターティングハンドの組み合わせ
テキサスホールデムでプリフロップで配られるホールカードの組み合わせは全部で1,326通りあります。
52 × 51 / 2 = 1,326
トランプのデッキには、全部で52枚のカードがあります。最初の1枚はその52枚のうちのいずれかが配られ、2枚目のカードは1枚目のカードを除いた51枚のいずれかが配られます。そして、組み合わせを考える上で、どちらのカードが先に配られたかは考慮しないので、2で割ります。
もう少し詳しくホールカードの組み合わせを分類すると、次の3つに分けることができます。
- ペア(A♠ A♣)
- スーテッド(A♥ K♥)
- オフスート(A♥ K♦)
ペアの組み合わせ
特定のペアの組み合わせは、全部で6通りあります。
- A♠ A♣
- A♠ A♥
- A♠ A♦
- A♣ A♥
- A♣ A♦
- A♥ A♦
そして、カードのランクはA〜Kまでで全部で13あります。
つまり、スターティングハンドでペアとなる組み合わせは、13 × 6 = 78通りあることになります。
スーテッドの組み合わせ
特定のスーテッドの組み合わせは、全部で4種類あります。
- A♠ K♠
- A♥ K♥
- A♦ K♦
- A♣ K♣
オフスートの組み合わせ
特定のオフスートの組み合わせは、全部で12通りあります。
- A♠ K♣
- A♠ K♥
- A♠ K♦
- A♥ K♠
- A♥ K♦
- A♥ K♣
- A♦ K♠
- A♦ K♥
- A♦ K♣
- A♣ K♠
- A♣ K♥
- A♣ K♦
組み合わせを考えることはなぜ大切?
相手のレンジから、どのようなハンドを持っているか想定するために利用できます。
例えば、テキサスホールデムで上位2%のハンドで3Betを打っていくるプレイヤーがいたとします。
上位2%のハンドは、AA、KK、AKのハンドに相当します。
ここで組み合わせを何も考えないと、3Betを打ってきたプレイヤーは3回に1回はAAを持っていると考えてしまうでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
ペアの組み合わせは6通りであり、そうでないカードの組み合わせは16通りあります。
つまり、AAが6パターン、KKが6パターン、AKが16パターンあることになります。
そうすると、相手が3Betを打ってきたときにAAを持っている確率は、6 / 28 × 100 = 21.4%
5回に1回程度しかAAを持っていないことになります。そして、3Betしてきた際に、半分以上はAKであることもわかります。
想像していたより、AAを持っている頻度が少ないことに気づいたでしょう。
このように組み合わせは、相手のレンジから持っているカードを想定するのに役立ちます。