ポーカーを始めたばかりの方は、プリフロップでレイズした後のプレイの難しさに気づくだろう。
あなたがプリフロップでレイズした後に行うフロップでのベットをコンティニュエーションベットと呼ばれる。これはフロップでカードがヒットしたかに関わらずに行うベットである。
これはあなたがプリフロップで見せたアクションの強さを活かして、フロップでもアドバンテージを取ろうとするアクションです。
コンティニュエーションベットとは?
基本的な考え方としては、プリフロップでレイズすることは「私のハンドは良いハンドです。だからもっとポットにお金を入れていきたい。」ということをテーブルにプレイヤーに伝えています。
そして、フロップでコンティニュエーションベットを行うことは「フロップでも私のハンドは良いハンドです。」と言っていることになります。
そのアグレッションの強さを見た敵プレイヤーは、フォールドしてしまうでしょう。
コンティニュエーションベットはとても効果的な戦略です。特にテキサスホールデムでは、ほとんどの場合にフロップでヒットすることがないからです。
相手がフラットコールした時には、あなたはハンドのアグレッションの強さを持っています。もし、相手がより良い手を持っていると考えているなら、レイズをするはずだからです。
あなたたち二人ともフロップでミスしたとしても、敵プレイヤーはチェックを行い、あなたはベットする。そうすると、あなたはプリフロップに続いて、2度もハンドの強さを主張している。
相手プレイヤーはボードにかみ合わなかった時には、毎回フォールドしてしまうでしょう。
コンティニュエーションベットを打つ?それとも打たない?
フロップの前で弱いコールをするプレイヤーから得られるお金は意外と大きなものになります。
このようなプレイをするプレイヤーは、フロップでボードにかみ合っていない時にコンティニュエーションベットを打たれるとフォールドしてしまうでしょう。
つまり高い頻度でコンティニュエーションベットを打つことで、高いバリューを得ることができます。
高い頻度ということに注意してください。
毎回打ってはいけない
相手プレイヤーがあなたが100%コンティニュエーションベットを打つとわかったら、相手プレイヤーはリスクなしにあなたを罠にはめることができるでしょう。
ポーカーで毎回同じことをしていたら、それは搾取されることになります。
あなたは敵プレイヤーがフォールドして欲しい時にコンティニュエーションベットを打つべきです。
プリフロップレイザーであるアドバンテージを活かして、敵プレイヤーがフロップをミスした時に利益を得るのがコンティニュエーションベットの考え方。
つまり、コンティニュエーションベットを打つべきより良い条件のフロップのボードがあることを理解しておく必要があります。
良いコンティニュエーションベットとは?
一番良いコンティニュエーションベットとは、あなたのハンドレンジに噛み合うボードであることです。プリフロップでレイズしたあなたは、他のプレイヤーに高いランクのカードを所持していると思われているはず。
フロップで大きなカードが来た時に、コンティニュエーションベットを打てば、そのままポットを取れるケースが多いです。
特にボードにエースやキングがある場合は良いコンティニュエーションベットのシチュエーションであり、相手プレイヤーがプリフロップレイザーのカードにヒットしたと思わせるシチュエーションです。
加えて、相手プレイヤーのハンドにかみ合っていないボードもコンティニュエーションベットを行う良い機会です。
プリフロップで相手プレイヤーがどのようなハンドであればコールするかを考え、例えば、T♥ 3♣ 5♠というボードはあまりかみ合っていないと予想されるでしょう。
そういった場合でも、あなたがコンティニュエーションベットを打つと、相手プレイヤーはフォールドしたくなるはずです。
あなたはフロップの後に高い頻度でコンティニュエーションベットを打つことが良い選択だと気づくでしょう。一人のプレイヤーがフロップを完全に外すことは多いからです。
危険なボードを除いて、どんどんコンティニュエーションベットを打っていきましょう。
どれくらいのサイズのコンティニュエーションベットを打つべき?
コンティニュエーションベットは言い換えると、軽いブラフのようなもの。そのため、できるだけ効率良くコンティニュエーションベットで相手を下すことが最適です。
あなたは相手をフォールドさせるのに十分な額をベットする必要がある一方で、相手にコールされるような不要な出費は避けたいでしょう。
どのみちあなたはリスクをとる必要があります。
あなたのコンティニュエーションベットとバリューベットは同じ額であるべきです。もしコンティニュエーションベットの時に小さく、バリューベットの時に大きく打つと、良いプレイヤーはそれに気付きブラフであることをキャッチすることができるからです。
つまりコンティニュエーションベットは相手に情報を与えることなく、多くの額をリスクにさらすことがないような正しい金額で打つべきということです。
フロップのポットサイズの2/3がたいていの場合、良いベットサイズになります。
デッドマネーを得るためには十分の出費であり、本当にハンドが入った時にポットを大きくするのにも良い金額と言えるからです。
同じ金額であるので、相手に不要な情報を与えることもありません。
コンティニュエーションベットはプリフロップのアグレッションを活かした良い戦略です。しばしばフロップで戦うことなく、ポットを得ることができます。
ポーカーで勝ち抜く上で、コンティニュエーションベットはとても良いアイテムです。
ただし、毎回コンティニュエーションベットを打つと、しばしばトラブルに巻き込まれることになるでしょう。
コンティニュエーションベットを打つべきではない時
コンティニュエーションベットはとても利益的なプレイです。しかし、毎回行うべきべはないです。特にミドルステークス以上になると、そのプレイは搾取されることになります。
ここでは、コンティニュエーションベットを打つべきではない場面を解説します。
悪いフロップでもコンティニュエーションを打つべき場面があります。しかし、フロップが相手のレンジにかみ合っている時や相手がコールすべき理由があるときには、コンティニュエーションベットは打つべきではありません。
コンティニュエーションベットは相手をフォールドさせるために行います。相手がコールしそうなボードであれば、それはただお金を捨てるに等しい行為と言えるでしょう。
あなたはボードが本当に相手のハンドに噛み合っているか知ることはできません。予測するしかありません。あなたが考えるべきは、相手の考えを想定してコールするかどうか判断することです。
もしコールしそうであれば、コンティニュエーションベットはすべきではありません。
ドローが多いウェットなボードが来たら、あなたはベットせずにチェックすべきでしょう。例えば、6♠ 8♣ 7♠のようなハンドの時です。
これにはプリフロップでコールして、フロップでヒットしていそうなハンドが相手プレイヤーに多いです。そして、あなたがコンティニュエーションベットをすると、コールもしくはレイズをされるでしょう。
あなたはチェックすべきということです。
参加プレイヤーが3人以上いる場合もコンティニュエーションベットの頻度を少なくすべきです。そのままポットを取れる機会はかなり少なくなるでしょう。
複数のプレイヤーと対峙している時
複数の参加プレイヤーがフロップにいるとき、あなたのコンティニュエーションベットが有効となる場面はより少なくなります。
参加するプレイヤーが多いほど、1人かそれ以上のプレイヤーにコンティニュエーションベットがコールされる頻度は高くなります。
コンティニュエーションベットはプリフロップのアグレッションを活かしたミニブラフにより、フォールドエクイティを得るものです。
参加しているプレイヤーが多いほど、フォールドエクイティは減り、コールされる傾向が高くなります。複数のプレイヤーが参加しているポットでは、ブラフよりハンドができたときにベットすべきです。
相手がコーリングステーションの時
上記で話した内容と似ているが、相手がコーリングステーションの場合はコンティニュエーションベットをすべきではありません。
どんな手でもコールをしてくるので、ブラフにならないからです。
しかし、それは必ずしもそうであると言えない場面もあります。もしフロップではどんなハンドでもコールしてくるコーリングステーションでも、ターンでベットするとフォールドするというプレイヤーもいます。
そういったプレイスタイルの相手には、コンティニュエーションベットが有効となるでしょう。
セカンドバレルが有効となるプレイヤーを見極めることが大切です。相手によってはそれは大変利益的なプレイとなるでしょう。
コーリングステーションはコールするのが大好きです。そのため、低い頻度のブラフであるコンティニュエーションベットと良いハンドを得た時のベットを組み合わせれば、より利益的なプレイができるでしょう。
ドローが多いウェットなボードの時
コンティニュエーションベットをすべきボードはいくつかある。もし相手プレイヤーがフロップをヒットしたのであれば、それはコールするであろう。
相手のレンジを考えて、それにあっているのであれば、コンティニュエーションベットをしないという選択をとるべきです。
ボードが8♥ 9♦ 6♥のようなフロップであれば、あなたがコンティニュエーションベットをすべき場面はほとんどないはず。
そのようなボードはプリフロップでコールしたプレイヤーが好きなものだからだ。もしこのようなボードでコンティニュエーションベットを打ち続けるのであれば、あなたのバンクロールは減って行くだろう。
あなたの想定レンジも考えるべき
ここでは相手の立場に立って考えてみよう。敵プレイヤーもあなたがどんなハンドを持っているか予測するはずであろう。
つまり相手もあなたのハンドを想定し、コンティニュエーションベットを打って来てもレンジにかみ合っていそうにないのであれば、それはコールするであろう。ブラフと考えているからである。
例えば、あなたがMPからレイズを行なって、ボタンのプレイヤーがコールする。ボードは3♣ 3♠ 2♣である。
ほぼ大半の場合、あなたのレンジと完全に噛み合っていないと考えられるので、コンティニュエーションベットを打ってもリスペクトされないであろう。
コンティニュエーションベットはプロフロップレイザーの助けとなるフロップが来たときに働くことが大半である。
あなたがアウトポジションにいる時
ポーカーでプレイする上でアウトポジションからのプレイはどんな時でも難しくなる。
もしあなたがコンティニュエーションベットをし、コールされたらターンで諦めてしまう。そんな癖があったなら、相手プレイヤーは気づいてしまうだろう。
相手はポジションの良い場所からあなたのレイズをコールし、コンティニュエーションベットをコールする。そして、ターンでポットをかっさらって行くだろう。
あなたのプロフロップのレイズがインポジションのトリッキーなプレイヤーにコールされる傾向にあるならば、あなたはコンティニュエーションベットをする頻度を減らすべきだろう。
アウトポジションからのプレーは、タフな判断が求められる。
あなたがインポジションにいるときは、相手のハンドレンジの想定がより簡単になる。これは相手がターンでチェックしたときにセカンドバレルを放つことで、フロップのコンティニュエーションベットを打つやすくなるためである。
アウトポジションにいる場合、コンティニュエーションベットに失敗したら、チェックーフォールドする場面が必然的に多くなるだろう。